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サッカーに限らず幅広く、コラムる予定です。


by okata04_05
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痛ましい事件が続く。

奈良女児誘拐殺人事件から1年、広島、栃木、そして宇治で小学生が被害者となる事件が続いている。栃木の事件は、まだ犯人が捕まっていない状況である。

さて、今回の宇治の事件について、加害者はもちろん塾に対しても批判が多々みられるが、その中で加害者が以前に学内で強盗傷害事件を起こしており、そのことを塾側が採用段階で認識いなかったことに対する批判についてはかなり違和感を感じる。

少なくとも本人からの自己申告がなければ(採用されようとする人間がするはずないのだが)、採用段階で採用する側が把握することはまず不可能だろう。
塾としても、防犯カメラの設置等ハード面及び不審者に対する児童生徒の誘導等ソフト面はそれなりに大手として、このご時世、小生のときには考えられなかったが、防犯意識を高める啓発を行っている。

だが、今回のように塾講師本人が加害者となると、防ぎようがない。
それは、例え塾講師をアルバイトではなく、正社員としても同じことである(経費的ににありえないが)。

それなら、児童生徒とトラブルを起こす講師を早めに授業から外すという措置も考えられるが、家庭教師のように1対1で教えるわけではないので、たった一人のためにカリキュラムを変えることは、影響が大きく塾の負担が大きいだろう。

なんて考えると、今回の宇治の事件にはこれという予防法は見当たらない。
そもそも今回の事件は、通学路で誘拐される等との事件に比べて、特殊である。加害者の塾講師の歪んだ意識と被害者との相性による特殊なものである。そう思わないと、対応はできないのではないか。

この事件を受けて、経産省がガイドラインを策定するよう検討しているとのこと。
塾は、「サービス業」として経産省の管轄らしいから驚きだが、どんなガイドラインをつくっても、それは中小の塾に多大な負担を押し付けるだけだろう。
むしろ、文科省がもっと力を入れるべきではないのか。

ゆとり教育により、公立学校での知識的教育は減退する一方で塾はすでに成長の過程で必ず通過する存在となっている。
二度とこのような事件が起こらないようにするには、その解決策は、見つからない気がする。
by okata04_05 | 2005-12-13 14:04 | Society